子どもにとって、幼稚園は家庭から離れて初めて過ごす社会です。そしてその小さな社会で、子どもは実にたくさんの経験を積み重ねます。広いお庭で元気いっぱい走り回ったり、大好きな遊具で遊んだり、大好きなお友だちや優しい先生と過ごす時間は、家庭とはまた違った楽しい時間です。
一方で、すべてを親がやってくれていた家庭とは違い、"自分のことは自分でする"ということを少しずつ学んでいったり、同年齢の集まりの中で、うまく思いが伝えられなかったり、遊びたい遊具をお友だちが使っていたり、喧嘩をしたり、オモチャを使う順番が待てなかったり、友だちの輪にうまく入れなかったり。大人から見れば小さなつまずきでも、子どもにとってはまさに重大な問題です。
幼稚園ではそのような小さなつまずきをたくさん経験していきます。そしてつまずいたときに、保育者のやさしく温かい励ましや援助を受けながらも、自分の足で立ち上がって、乗り越えたとき、子どもたちは成長していきます。二葉幼稚園では、日常の園生活の中にある"自立という大切な種" を、子どもたちと一緒に育てていきます。
今、日本には残念ながら自立できない若者が多いと言われています。
心身ともに大きく成長する幼児期にこそ、しっかりと"自立という大切な種" を育て、子どもたちが将来必要となる社会の中で生きる力、関わり方、そしてたくましさを身につけていかなければならないと考えます。